PART2　浄土真宗 Q&A

QNO.7浄土真宗の法名（ほうみょう）は、死んだ人に与えら
　　　れる名前？

A釋○○という法名は、死んでからの名前と思っている方が
いらっしゃいますが、ちがいます。法名というのは、《仏法
に帰依した人の名前》で主に本山（西本願寺）で行われる帰
敬式（ききょうしき、おかみそりと言って、ご門主様か、お
手代わりの僧侶が軽くかみそりをあてていきます）を受けた
人に対して、ご門主から授与されるものなのです。
　　　　　　　　　　　

法名は、「より深くお念仏を味わう仏教徒としての自覚を持
って生きる」証（あか）しの名前であり、生きている間に授
かるものなのです。しかし、生前に帰敬式を受けることなく
亡くなった時には、葬儀に導師の住職が、代わって行ってい
るのです。
※尚、浄土真宗では、戒名（かいみょう）は、用いません。
戒名というのは、自分の力でさとりを得るために厳しい戒を
受けて修行した人に与えられるものです。浄土真宗では、自
分の力ではげむ行や戒を必要とせず、ただ阿弥陀さまの願い
によって仏とならせていただくので、法名と言うのです。